「うへあ!!?」


信号で止まっていたとき
突然体に何かが当たる。


「ぷっ…何その変な声。」


横を見ると、
自転車に乗った男の子が



爆笑中。



「んなっ自転車ぶつけてきたのあんたじゃん!?」

「あー。ごめん。」


ごめんですんだら警察いらねーんだよこのやろー!!


…よく見たら同じ制服。



「…謝るんなら、後ろのせて??」


なんて言ってみる。
だって遅刻しそうなんだもん。


「はっ??なんで。」

「遅刻しそーだから。」

「ぷっ…重そうだからいや」



爆笑ですかこのやろー。

「しばくぞてめー」

「ごめんごめん」

誤りながら爆笑ですか!?



皆さんお気付きの通り、
私はかなーり口が悪い。



口が悪い私でも、
友達はほしい訳ですよ。



だから、
高校の入学式の日に
遅刻はしたくないと言う事で。



「乗せて??」

「嫌」

「たのむ」

「…このキャンディー食べて、頑張って走れ。じゃ。」



いつのまにか信号は青色に。
私のてにはオレンジいろの包みのキャンディーが。







あいつムカつく。
絶対追い付いてやる。




足の早さは誰にも負ける気がしない。




「おわっ!?」

「てんめ、乗せろよ。」
「え、お前走って追い付いたの!?」

「当たり前だぼけが」

「…絶対乗せねー。」



そう言っておもいっきり自転車こぎだすあいつ。







ムカつく。