学校での出来事、授業で先生にいきなり当てられてビックリして椅子から転げ落ちたことなど色んなことを聞いた。



「それでね美羅ちゃんがね…」



それでも話が尽きることなく話す彼女。そんな彼女に申し訳ないと思いながらも、俺は口を開いた。



「このみ、着いたよ」



そう告げた途端、急に大人しくなった。
どうしたのかと彼女の顔を覗き込もうとした時…



このみは俯いていた顔をぱっと上げて、顔を赤らめ俺を見つめた。


まさか……


その時俺は気づいた。このみは俺に好意を寄せていたことに。



「この……」


「……すき」


彼女の名前を呼び終わる前に告げられた告白。