このみの前じゃどうしてもポーカーフェイスが保つことが出来ない。
現に、多分俺の表情は緩んでるんだと思う。
「そういえば、今日はどうしたんだ?」
そう言った俺に、このみは真剣な顔で言った。
「志樹、私ね……志樹に話したいことがあるの」
「ん?なに?」
「あ、いや…ちょっとここじゃ…」
いきなり顔を赤らめ慌てふためく彼女。理由は問い出すこともせず「じゃあ、公園でいい?」と聞いたらコクリと頷いた。
それから俺は一度部屋に戻り、コートを取りに行きこのみと一緒に昔よく遊んでいた公園へと向かった。
…………
公園までの道のりの間俺たち、というよりこのみがいろんな話をした。