多分母さんも予想もしていなかっただろう、さっきの展開に。



まさか今までひっそりと暮らしてたのはこのせいじゃないだろうな。



あとで母さんと父さんにどうやって真実を問い叩こうか悩んでるなか、お祖母様が話の続きをした。



「他に子供がいない私達は次の跡取りに悩んでいました」



まあ、そんな大きなグループだと信用出来る人材がいいよな。



「そんな時、志樹さん。貴方の存在を知りました。貴方のその優れた知能と判断力と身体能力、すべてにおいて速水グループを継ぐのに合ってます」



「……あの失礼ですが、いつから俺のことを知ったんですか…?」



「5年前からです。それから影で監視させて頂きました」