「やはり、あなたは頭がキレる子なのですね。単刀直入に申し上げます。あなたに私たち速水グループが経営している『ルア』の跡継ぎになって貰います」
『ルア』だって?男の俺でも知ってる世界的で有名なファッション店だ。それに……
「跡継ぎ…ですか…?」
「ええ、あなたは私たちの孫。つまり速水家の一員なんです」
(ちょっと待て。速水グループもかなり有名な家柄だって聞いたことがある。その速水グループと血が繋がってるだって?)
普段表情を見せない俺も今回かばかりは驚きを隠せない。
でも同時になんで今になって、俺たち家族の前に現れたのかが気になった。