俺たちは明日早朝で謙也さんのところへ行く約束をした。
謙也さんは美琴の兄で、世界で有名なジュエリーショップのオーナーだ。予約式の店だがブラコンである謙也さんは美琴の頼みは何でも聞く。
本当はこんな手は使いたくなかったが、他のジュエリーショップで買うより、信頼のあるショップで購入した方がいい。
……………
「いらっしゃいませ。美琴様、志樹様」
「ああ。兄貴は?」
「私室でございます」
「どうも」とジュエリーショップ、【Blue moon】で勤めてる女性店員にお礼を言って、俺たちは謙也さんがいる二階の私室へと向かった。