このみを実の妹のように慕ってる美琴に、俺は理由を言わざるを得なかった。




『お前バカだよ…。んな約束守るなんてさ』




しょうがないさ。それぐらい俺の本当の正体はこのみとこのみの両親に危害を加えるかもしれない。


だからこのみが21になるまで"あれ"を説得し、その後に俺の本当の正体を話そうと思った。



その考えは今でも変わってない。現にこのみは一週間後に21歳の誕生日を迎える。


あの日智さんと紅葉さんで交わした約束を果たすことが出来る。



『明日でいいか?』


「ああ、大丈夫だ」