私は相田 菜子(なこ)。
別にどこにでもいる高2。
ただ、人と関わろうとしない。
というか、めんどくさい。
別に友達なんかいなくてもどうとでもなる。
むしろ、たった一つの言葉や行動で切れる関係などいらない。
私は小4まで、今よりはもっと明るかったと思う。
大親友で呼べる幼なじみもいた。
それがある日を境に変わった。
夏休みの宿泊の班を決めるとき、私は聞いた。
大親友だと思っていた子が、名前の磁石を貼るとき、
『菜子の隣なんか貼りたくない』
と、他の子に小言を漏らしていたのを聞いた。
その声と顔は私をとても嫌っているようだった
その言葉はどん底に突き落とされた気分だった
大好きだったのに
友達だったのに
昨日遊んだのに
そんな簡単な一言で私の片思いの友情関係は終わった。
いとも簡単に。
それから友達がバカバカしくなった私はクラスの、影の存在になった