静まりかえった倉庫

「岡崎さんっ! 大丈夫?」

先生は真っ先に私のロープを解いてくれた

「あ、ありがとう…」

まさか本当に助けに来るなんて…

「あー、怖かった…」

先生は腰が抜けたかのように座り込む

「先生喧嘩強いじゃんか」

前に助けてあげたときとは別人みたい

「岡崎さんを助けなきゃって思ったらなんかスイッチ入っちゃった 僕もやれば出来るんだな」

「え、あれ初めてだったの⁉︎」

「うん そうだよ」

「バカなんじゃないの…」

「でもちゃんと助けることが出来た」

先生はニコッと笑う

「やっぱ先生は違った 他のやつらとは」

「やっとわかってくれた? 嬉しいな」

私たちは笑い合う