甘えてもいいんだよって

そんなこと言われたの初めてで…

また言葉が出てこない

私は先生を見つめる

何この雰囲気は…

「って僕が言っても一緒だよね 早く終わらせよ 雨やんできたみたいだしさ」

先生は窓を見る

私の手はとまったまま

先生が作業してるのをジッと見つめる

何この感情は…

この人は何でこんなに私を動揺させる言葉ばかり言うの?

不思議な気分だった

「どうしたの?」

先生は心配そうに私を見る

「あんたさ… ウザい…」

「そっか」

先生はまたニコッと笑う

「け、けど… あ、ありがとう…」

それが私の素直な気持ちだった