「岡崎さんってさ喧嘩強いよね 」

先生は作業をしながら私に聞いた

「まぁ、まぁね…」

自分で言うのは恥ずかしい

「いつから喧嘩し始めたの?」

「えっ… いつからだろう… わかんないよ」

改めて聞かれるとわからない

「そっか」

「でも、1人でなんとかしなきゃって思ったのは中学生ぐらいからかな」

「そうなんだね 岡崎さんは強い子だってずっと思ってたよ…」

強い子か…

私は極道の娘

強くなきゃいけないってずっと思ってた

「でもね無理はダメだよ たまには人に甘えてもいいんじゃないかな?」

先生は手を止めて私に笑顔を向ける

私も思わず手を止めてしまった