私たちは生徒指導室を出た

「良かった… ちゃんと話せて」

「あの… あ、 ありがとう…」

ありがとうってこんなに照れ臭かったっけ…?

「こっちこそ助けてもらったしさ」

「てか、何であんなこと言ったの?」

「うん? 言っちゃまずかったかな?」

「そうじゃないけど あんたみたいにハッキリ物言う教師初めて見たからさ…」

「だって生徒を守るのが教師の仕事でしょ? 自分を守るためにやってないもん」

生徒を守るか…

「何それ ウザい」

所詮こいつも他の教師と一緒

守れないくせにさ…

「岡崎さんってさ案外いい人だよね!」

先生はまた私に笑顔を向ける

「はぁ? ほんとウザいよ まぁとりあえず今回はありがとうね でも次は助けねーから」

私が嫌いなやつに助けてもらうなんて…

もう今後一切関わらない

私は教師が大っ嫌いだから…