「別に礼言われるほどでも たまたま通りかかっただけ…」

「ほんと助かったよ」

「ここらへん危ないよ? 気を付けたほうがいい…」

「岡崎さんはよく来るんだ… 君は危なくないの?」

「別に… さっき見たでしょ? あんたよりは強いよ」

「確かにそうだね」

先生は微笑んだ

いつも生徒にふりまいてる笑顔とは少し違うような…

って気のせいだろ

「はい、立てる?」

私は手を差し伸べた

「あ、ごめん…」

先生は私の手をつかんだ