私は男に向かってパンチをくらわす

それから周りの奴らを蹴り飛ばす

なんでこんなに喧嘩が強くなってしまったのか

自分でも謎だ

「く、クソ〜」

男達はオロオロと逃げて行った

「大丈夫ですか? せ、先生…」

「君は… 確か…」

「岡崎です」

「岡崎さん… あ、ありがとう…」

やっぱり私の目に間違えはなかった

いつも黄色い歓声を浴びている私が嫌いな人

水澤誠…

名前と顔だけはしっかり覚えている

嫌いなのに…

なんで助けようとしたのかそう聞かれても答えはない

無意識だったから…