「岡崎さんっ!」

静かな廊下に声が響いた

誰?

私は目をこすり後ろを振り返った

「北條くん…?」

なんでここにいるの?

しかもこんな時に…

「何があったの?」

北條くんは心配そうに私を見る

「ど、どうしてここに…?」

「忘れ物を取りに来たんだ そしたら岡崎さんが泣いて走っていくのを見たから心配になってさ…」

「そ、そっか…」

私は必死で涙を我慢した

「ねぇ、岡崎さんどうしたんだよ…」

北條くんが私を見つめる

「せ、先生が… 先生が…」

また涙が溢れ出す