「あのときさ誠あんまり成績良くなかったんでしょ? 必死に隠してたみたいだけどバレバレだったよ」

確かにあのとき僕は留年寸前まで追い詰められていた

「バレてたのか…」

頑張って隠してたのにな…

「それでね私思ったの 私がいたら誠は夢を叶えられなくなる だから距離を置くべきだって…」

「だからって別れる必要なんてあったの?」

「だってそうしないと中途半端になっちゃうじゃん… 私は大好きな誠に夢を叶えて欲しかったのよ!」

「じゃあ… 別れたのは僕のため?」

あのときの涙は見違えなんかじゃなかったんだ…

ゆりは僕のために…