「それから音信不通になって… 僕はゆりを諦めるしかなかった でもねずっと残ってたんだ心の中で それでいきなり僕の前に現れて普通に会話してるんだ… 正直動揺してる」

先生の目は泳いでいた

まだ整理がついてないだろう

「もしかして… 前言ってた忘れられない人って… 神山先生…?」

先生は小さく頷いた

あの人が先生が本気で愛した人…

まだ本気になったことのない私にはわからない苦しみを先生は抱えている

かける言葉が見つからない