「千尋」


放課後帰る準備をしていたら
楓が声をかけてきた。


「ん?何?」



「…一緒に帰ろ」



まだ辛そうな顔をしている楓



「うん、いいよ」



スクールバッグを持ち
立ち上がった。



舞はいなかった。
きっと、気を遣ったんだろう