「とにかく、自分の身は自分で守り学校以外は極力外出は控えましょうか。

楓加については遙か私が一緒に登下校をすることにしましょう。

まぁ、我々がわざわざとこんな事をしなくても大丈夫でしょうがね。」





京が発した言葉の意味はすぐには理解できなかったが次の日学校に行ってわかった。



「おい!遙、聞いたか?」


「…なにを?てか、朝から騒がしくね?」


「菊川が自主退学したらしい。」



…は?



「…っ、どういう意味だよ!」


「遙は落ち着け。…恵佑、遙に話しあるからちょい連れてくわ。」



意味もわからず屋上に奏人に連れてかれた。



「…で、何だよ。」


「菊川さんの自主退学は、匡彦さんの威力がかかったからみたいだよ。」



…父さんが威力をかけた?



「匡彦さんは優しいよね。

菊川さんのお父さんに警察には突き出しはしないから自主退学をして今後一切関わるなと言ったらしいよ。」