『晃司さん。心配はいらないわ。
天使だと言うのは、本当ですから…
事実を伝えれば心配ないわよ』

「ミュウ…お前、人間の恐さわかって言ってんの?」
『人間は恐くありませんよ?愛してますから』

『ミュウ…もっと歴史の勉強した方がいいよ。
人間は、自分とは違う者を恐れるんだ。
キリストだっ処刑されてるし、なんでもない女を魔女にしたてあげて、みんな…みんな、人間が殺してるんだ!
それ、わかってるの?」

『それが、主のお導きなら従うまでです。』


「ミュウが捕まれば、ここに来た目的も果たせないんだぞ?」


その時だった。




俺の言葉を遮るように
玄関のチャイムが鳴り響いた。