いきなり、地面からヌーッと飛びでてきたのは、
モネだった。


《ばっかじゃないの?
ニヤケタツラしてさぁ。
あんた、おったてたんと違うの?
この時期のオスは、サルだしねぇ》

クスクスと空中から上から目線のモネ。


「うるせぇな。まだ居るの?早く帰れば?
俺はこれから、学校なんだよ? がっこぉ。
ひまな悪魔とは違うの!
しっしっ」


《まぁっ。連れないわね。》

そう言ってモネは、フワフワと浮かび上がりながら、ゆっくりと近寄ってきた。