「やっと見つけた」




それがやっとの思いで喉から搾り出した言葉だった。






見つめたミュウの身体は銀色に光を放ちとても幻想的でいつもよりも、美しかったんだ。




だけど・・




だけど・・



もう半分以上の体は、置いてある本棚が透ける程に消えかかっていた。



「天、空、空、地、宇宙・・」



おそらくだと思うが、カノンが天界帰還魔法を唱えている。



『晃司さん・・??』




大きな、愛らしい瞳を涙で濡らしながらこちらに向けていた。