『あら?晃司さんもご一緒に入りますか?入りたいならそう言えばいいのに』

ミュウのあほ!

気軽にそんな事言うんじゃねぇ(涙)


「なんだよ。人間も混ざりたいのかよ。
しかたないな。
ミュウさんのおっぱいそんなに見たいのかよ。
どうしようもない奴だな」

「ちょっ!!!
ちげぇよ!ばか!」

「あほな奴だな?
妄想してんじゃねぇの?」


『そうなんですか?』


いや…あの…


その……はい……



そうですって…


言えるかよ!!


「とっ。とにかく!
カノンは俺と入れ。」

「なんで…僕がお前と入るんだよ…」

ぶつぶつうるせぇんだよ。

お前が男だからだろうが!


「なぁ~カノン。」

「なんだよ」

「お前…どうして女にならないんだ?」

そう…かなり前から疑問だった。

ミュウは今は、魔力を封じ込んでるから人間と同じように暮らしている。

しかしいくら魔力を封じてたとしても、天使の視線と歌声には魅了されるようで、動物達は今だに毎日、通ってきてる。



「僕は、特別なんだ。」

「特別とは…?」

「ミュウさん達は、主によって創造される天使の卵から生まれるから、時がたてば学校に通って、魔法を身につけて立派な天使に成長するんだけど。
僕は女神の手によって生まれたから、永遠にこのまま子供の姿なんだ。」

「ふ~ん。大きくなりたいって思わないのか?」

「思う時もあるよ。5千年この姿だからな。」

5千年かぁ…

途方もない時の流さがそこにあるんだなぁ。