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家に帰ると、カノンが仁王立ちで玄関前でいきなりの出迎え。

「おい!人間!なんだこのふしだらな本は!」

「ちょッ!!!」


それは、飯坂真紀、特別録閉じのヌード写真集じゃないか!!

おれのお宝を、どっから探し出したんだよ!

ったく…


「本当、お前いやらしい奴だな。そんな汚らわしいのがミュウさんの…
はぁ…マジで考がえたくねぇし。」


「っせーな!
お前それで、マジで天使かよ!ミュウやミカエルと全然違うじゃねぇかよ。てゆーか、早く帰れよ!」


奪い返したエロ本を、服の下に隠した。


『何してんの晃司さん?』


ふわふわとした、優しい笑顔で見るミュウの瞳に、ドキドキが止まらなかった。

「エロ人間。何ときめいてんだよ。」

うるせぇな…



ぜってぇ、あいつ、いつか、殴ってやる



「カノンさ…本当。マジで帰れ!
ここにいる必要性が全くないし。」


「んだとコラ!
お前みたいな、猿真っ盛り野郎がいるから僕がいるんだ!
少しでも汚れたら、天界に戻れないんだよ!」

「汚れるって…ミュウは俺の女だ!
お前に言われ筋合いがねぇよ」

側に立っていたミュウを、勢いとは言え抱き寄せてしまった俺は、口から心臓が飛び出るんじゃないかと言うぐらい、
緊張をし始めていた。


心臓うるせぇのばれてねぇかな?


「なっ!!ミュウさんを離せ!じゃないと怪我人がでるぞ。」



おーお。凄みやがってくそカノン!

上等だッ!



「誰が怪我人が出るって?やんのか?」


「僕が怪我する…!!」









………お前かよ!!!