ー…した…。



した・・・?


したはず…??

多分…?


ってうぉい!!!!




ミュウの唇にしたつもりのはずが、なぜか小さな手の平によって防御されていた。

「きたねぇー口でミュウさんに近づくんじゃねーよ!!」


はい・・?



「だからよ~気安く汚ねぇ顔近づけんなっていってんだろ?ばーか!!」


『カノン様!?』

「あっ!ミュウさん。お会いしたかったですぅ」


おいおい。なんだよその変わりよう。


カノンと言われてるこいつ。


どうやらミュウの知り合いのようだ。


ということは・・こいつも天使か!!?



天使のわりには口悪いよな・・




「ミュウ・・誰こいつ?」


「あのですね。同じ天使仲間のカノン様ですよ。



カノンは嬉しそうに、くしゅくしゅの癖毛の短い金色の髪をいじりまくっていた。


ギリシャ神話から抜け出したような、どっからどう見てもキューピットのようだが・・




「なな?ミュウこいつ、キューピット?」


「こいつ言うなやボケ!カノン様言えや!」

なっ!!なんなんだこいつ・・


『あら!カノン様いけませんよ?そんな言葉使っては。』


「だって、ミュウさん。こんな野蛮な人間に汚されたら天国にもどれませよ?その為に主からの命令で人間界にきたのですから。」




おい!!ちょっとまてよ!!


帰るってどういうこと・・!!?



俺と100年人間で暮らすんじゃなかったのかよ??