どきどきした。



歩くのが早いお母さんを追いかけて走るので息があがって、どきどき。


これから行く場所は初めてなので不安で緊張して、どきどき。


大きな門の下、同い年くらいの綺麗な女の子が目の前に立っていたので、どきどき。


蝋のように真っ白な肌に綺麗な黒髪、そして大きな瞳が僕の青い瞳を捕らえる。



とても綺麗だと思った。僕はもっとどきどきした。