彼は二年A組の生徒であり、No.2。

その完璧な美貌と、気品あふれるオーラの持ち主桜庭凛は、まさしくどこかの国の王子様のようだ。

通称:凛君


――彼の白に近い金色の髪が、残りわずかな桜の花びらとともに風に舞う。

まるで洗練された絵画の中の世界が、今この空間に寸分の狂いもなく、再現されているのかと錯覚するほど。