あれから一年。

俺は空っぽだった。


そこに着信が入った。

「もしもし、優佳?」


「光祐ー、今度の日曜、遊ぼーよー。」


「んー、」


「んー、って聞いてるー?」



「ババァから用事押し付けられた。」


「めっずらしー、光祐がお母さんのお願い聞くなんて。」


「たまには、ね?次、埋め合わせするよ。」


「約束だよー。」



プープー…



部屋に響く無機質な音。