アリサは今にも泣きそうだった。


「アリサ……大人になったら…海の見えるところに住もうよ、一緒に。」


「…そういうの、プロポーズっていうんだよ。」


「うん。それでもいい。」



「コウちゃん…ここに来るまでに、色々考えてた。やっぱり学校の先生に話した方がいいよ。」


「嫌だ。」



「私たち、一人じゃ生きてけない。でも、だからっていつまでもおんなじ、あのアパートのお隣さんじゃダメだよ。」


「嫌だ。」