「行こう…」


今度は俺がアリサの手を引いた。



改札を抜けると遊歩道が広がっていた。




「コウちゃん…海、来てよかった?」


「うん。」


なんで来たの?


波の音と、冷たい風が心地よい。




「コウちゃん。いなく、ならないでね。」



ばっと、アリサの方を見る。