結局、アリサに強引に引っ張られて近所の駅までやってきた。


「おじちゃん!海、行きたいんだけど、どこの駅で降りればいい?」


「海ー!?今から行くんかい?」


ほら、駅員さんもびっくりしてるし。

おじちゃん…というよりおじいさんと呼ぶに相応しい白髪混じりの駅員が小窓から顔を出した。


「うん。今から。どーしても行きたいの!」


「うーん…1番近いところで1人往復1200円はかかるんだけどお姉ちゃんそんなお金あるんかい?」



「うん!」