「これ…誰がしたの。」


「…」

「おばさん…コウちゃんのお母さん、でしょ?」



「そんな訳な…「私、聞いたんだっ!」



頼むから。

これがバレたら…


「風邪で寝込んだ日。夜中、たまたま起きたら…コウちゃんの声したの。“痛い”って。」


アリサの目にはまん丸の雫が浮かんで今にもこぼれ落ちそうだった。