この日、結局お母さんはすごーく遅くに帰って来た。


おばさんにお母さんが申し訳なさそうに謝る声が夢との途切れ途切れに聞こえた。


すっかり眠ってしまったのに、私はその時お母さんに抱えてもらった感覚をなんとなく覚えている。


あったかかった。


それから、コウちゃんが少し私に歩み寄った気がする。

本当に少しずつだったけど、私たちはゆっくりと仲良くなった。