そして、アリサもそれがポーズだとわかっていて気にしない。


すごく、この関係は心地いい。


だけど、俺からしたら、少し足りない。



なんか…こう。アリサに触れたい。



アリサがカラーボックスから目ざとくこの前買ったばかりのコミックを抜き取り、部屋の畳に寝っ転がる。


俺は何気なく、アリサに近づく。




アリサの髪は俺のと違って真っ黒。
しかも癖っ毛。

肩までかかった髪の先はピョンピョンはねている。