それより更に2年前…いや、もっと前かもしれない。

母さんからサイコンというものを提案された。


俺に父さんはいない。


父さんは俺が生まれてすぐ、交通事故で天国に行ったらしい。


成長するにしたがって、何回か母さんから父さんによく似てると呟かれた。


自分でいうのもなんだけど、母さんは俺を宝物のように育てた。


祐介…父さんの名前は祐介と言ったらしい。


祐介との子だから。必ず大事にするから。


夜中にキッチンに飾ってある写真に話しかけているのを見たことがある。