「ねぇ、アリサ…好きだよ。」


後ろから抱きしめられた。

「コウちゃん…キス、して?」

ひとりは嫌だ。


多分、近いうちにきっと、お母さんは私だけをみてくれなくなる。


いや、ひょっとしたらもうそうかも…



だから、お願い。



コウちゃん、あなたはそばに居て。



「もう、マナミと、キスしない?」


「…うん。ごめんね、アリサ。」


キュッと、コウちゃんに後ろから抱きしめられた。