「光祐くん、あーそぼ。」

舌足らずな自分の声が今でもふっと蘇る。

多分、4歳とかそのくらい。



「…いい。」




ばちゃん。


目の前でコウちゃんの部屋の扉が閉まると同時に私はその場に座りこんで、声を上げて大泣きした。


「どーしてアリサちゃんと仲良く出来ないの！」


結局、コウちゃんはおばさんに怒鳴られて、嫌々積み木とかで遊んでくれたりした。


そんなことが一年くらい週末の度に繰り返された。