いつもより、言い返す言葉が弱かったことに彩香は気づいてない。



「そんなのどうでもいいから、早く、中入ろう。」


私は慌ててふざけたフリをして、彩香のランドセルを押した。



中に入ると、お気に入りの“むぎチョコ”を買う。



うん、これ食べたら元気出そう。



というより、なんで私はこんなに悲しいんだろう。



今日の私、なんか変だ。