「アリサ…ごめんな。」


少し遠くに他の住民がどんちゃんやってるのが見える位置に俺らは腰を下ろした。


「私も…意地張った。」



ここで、ごめんが言えないのがアリサだ。

プライドが高くて、意地っ張りで。


でも、泣きそうな顔でぐっと、唇を噛んでる。


そういうの…可愛いだけだから。

「唇…切れるだろ?」


すっと、唇をなでると、バッとアリサが飛び退いた。