次の日起きたのは9時頃で私はずっと悠生からの電話を待っていた。


♪~♪~♪~


「おはよう。遅くなってわりーな。」

『おはよう。寝ぼすけが。ははは。』

「うっせーな。てかさー陸も呼ぶから!!いいだろ?」


り……陸?
陸に会えるの?


『別にいいよ。』


平然を装った。


「じゃ、お前んち近くなったら電話すっから待ってろよ。じゃっ!!」


………。どうしよう。こんなことってあるんだ。
私はとりあえずタンスを開けてお気に入りの淡いピンクのスカートと白地に可愛い刺繍が入ったTシャツを選んだ。
髪の毛もいつも以上に可愛くした。


時間は午後3時、かれこれ電話が来て1時間くらい経っていた。


♪~♪~♪~


『は、はい。』

「俺だけど家出て。」


悠生だった。またすぐ切られた。
私はドキドキしながら家を出た。


「よ。陸の後ろ乗れ。」

『いいよ。重いし。』


悠生が勝手に言ったことだし、陸は私なんか…。


「いいから!早く。」


陸は私の手を握って自転車に引き寄せて、私をせかした。