そんな由佳には、3日前に打ち明けた。少し驚いていたけど、応援すると言ってくれた。



『会いたーい!!』


8月に入ったころ、誰もいない家の中で1人叫んでみた。
やっぱり好きだ~なんて実感する。


♪~♪~♪~


『誰~』

ディスプレイには悠生と表示された。

『もしもし~。』

「俺~。明日祭り行く?」


悠生は中学の男友達で一番仲の良い友達。
夏休みの間に何度か電話がかかってくることがあった。


『由佳たちと行くよ~。』

「まぢで~?」

『うん。』

「俺らと一緒にいよーぜ。」

『いいよ。』


こうして明日ある、地元の祭りに悠生たちと一緒に行くことになった。


「それとさ~。」


まだ続きがあるのか。


『ん~?』

「祭りの前溜まろ~ぜ。」

『いいよ。』

「じゃぁ起きたら電話するわ!!じゃっ。」


また勝手に切られた。悠生はいつもすぐに切ってしまう。でもそんな悠生を私は本当の友達として信じていた。