そう言って悠生が立ち上がった。


「俺ー…、お前が好きだ。」


言い終わったあと悠生だとは思えないくらい真面目な顔で私を見つめた。


「俺と付き合ってくれ!」


悠生ー…。


私の目からなぜか涙が流れた。


『…ぐす。……悠生。私、悠生のこと好きだよ。でも男としてじゃない。』

「そっか。じゃぁ友達だなっ。」


そう言って悠生はまた私の横に腰を下ろした。

悠生は笑ってた。きっと気遣ってくれたから。


『ごめんね…。悠生?』

「ん?」

『私、好きな人いるの。』


なぜか悠生には言いたかった。私のことを思ってくれる人だから。悠生のことは心から信用してたから。


「陸だろ?」

『え…?』


悠生…。悠生は本当に私のこと良く見てくれてるんだね。


『うん。』

「俺ずりーよな。」

『どうして?』

「俺わかってたんだよ。お前が陸のこと好きなの。今までもお前に好きなやつが出来たらすぐに気付いてた。」


そんなの初めて知った。