「ひーゆう?起きて」

ゆさゆさと肩をゆらされる気配を感じる。
まだ眠たくてその手をどかそうとするけど、何度も何度もゆすってくる。

起きて、と何度も声が聞こえる。
静かにしてよと目を閉じるのに許してくれない。


「ヒユウ!!!もうお昼だよ!」
「っ、なに、!」


いきなり耳元で聞こえた大声に思わず飛び起きると、目の前でニマリと笑う彼が見えた。
白い肌が、日に当たってまぶしい。

いつかも見た光景に「ああ、今日も彼がいるのか」とわかった。