そろそろ言われるとは思っていた。
そしてもしそれを切り出されるなら
今日しかないだろうってことも。
一ヶ月前からやけによそよそしくなった態度。
ずっと断り続けていた誘いを自分から切り出してきたメールの文面。
それらを頭の中で組み合わせて考えれば、安易に想像がついてしまうものだった。
″いつもの場所で″
数ヶ月前までは″いつもの″という言葉が好きだったはずなのに、心臓が嫌な音をたてる。
いつもの、なんて。
このメールが届くのももう最後になるのかもしれない、なんて。
私の世界が崩壊していく音が近づいてくる。
綺麗に作り上げた世界が、あっけなく。