25メートルくらい進んだとき。

─ザァ……っ

雨が強くなってきた。

雨宿りしたいから、星奈と夢希同様に手すりを持たずにさっさと渡りきる。

と、その瞬間。

「あッ!!」

星奈が大声を出してたった今渡り終えた橋を指差す。

橋を繋いでいたロープがちぎれて橋が、谷底へと落ちていった……。

「嘘でしょ!?」

橋が落ちたのと同時に、雷まで鳴り始めた。

「とりあえず中に入れ!」

先生の呼び掛けに従って、俺たち25人は建物の中へと入った。