山……だな。

マジで。

辺り一面、木。

先には小道があるくらいで、道なんてほとんどない。

草は伸びまくってるし。

「出発するぞー!」

この合宿には、探偵科の先生以外にも、体育の先生や、保健の先生などが参加している。

「迷子になりそうだね」

「ほんと。一人では歩けないね」

星奈の夢希の会話。

「合宿って何すんだろーな?」

「さぁ……」

10分近く歩いたら、長い橋が見えてきた。

その橋は、深い谷底の上にかかっている。

その橋の向こう側に、大きな建物が見える。

おそらく、その建物で合宿するはずだ。

「怖っ!」

海が、橋を見て叫ぶ。

足場が30㎝くらいしかないし、先に渡ってる先生を見る限り、橋はグラグラだ。

しかも、50メートル近くあるし。