階段に座って時間を潰すこと45分くらい。

戻るに戻れない。

きっと皆私にムカついてるだろうから。

今さら戻れない。

そういえば食事の前にスケジュールみたいな紙配られたな……。

「このゲームが終わったら授業か……」

授業中に戻ろう…。

─カツン……カツン…カツン……カツン…

誰か来る…。

足跡は一人分しか聞こえない。

「……き…」

その人は何か言いながら近づいてくる。

「…ぶき……」

気味悪いな……。

逃げようにも逃げれないし……。

「……夢希…」

え?

今、夢希って聞こえた。

「夢希、居たら返事しろ」

翔耀の声だ……!

「翔耀なの??」

返事代わりに尋ねてみる。

「近くにいるのか」

声が聞こえるってことはそういうことなのか。

数秒後に翔耀が現れた。

「翔耀……来てくれたんだ」

やっぱり…優しい。

「あぁ。とりあえず戻ろう」

「……皆怒ってるんじゃない…?」