「そうだ」

「え、夢希本人に聞いたの?」

「聞いてなくても見たらわかる」

???

「お前ら何の話してんだ??全然理解できないんだけど」

「「鈍感か!」」

鈍感?

逆に星奈が敏感過ぎるんじゃ?

「まっ、わかんないならいいけどさ。そういうわかりやすいのは見ててムカつくから」

「………」

こんなに話の意味が理解できないことは初めてだ。

「あと2分」

凌平が知らせる。

「……夢希が心配だ…。迷ってるんじゃ?やっぱ俺見てくる」

あんな暗いところに一人で居て楽しいわけない。

「……それが夢希の魂胆だろ」

はっ?

「マジで理解不能だわ」

「お前ってやつはー。ホント鈍感だな」



「じゃあ夢希迎えに行くから……」

俺は、螺旋階段へと入っていった。