─翌日
探偵科の授業で、先生が宿題について触れた。
「昨日の宿題、解けた奴挙手!」
手を挙げたのは、俺ら四人だけみたいだ。
「マジ!?お前ら解けたのかよ!スゲー」
「私たちサッパリ分かんないんだけど!」
驚くクラスメイト。
「それで、暗合の内容って何だったの??」
「まぁ待て。暗合読解した者だけが真相に辿り着けるんだ。だから答えを聞くのはなし。そして、解けた四人には今から説明をしようと思うから、廊下に出るように。他の生徒は、暗合読解の続きをして良し!」
ということで、廊下に出て、先生に訊ねる。
「合宿って本当ですか?」
「あぁ、本当だ。あの暗合に嘘は1つも書いてない。1ヶ月後に、望月探偵事務所との合同合宿が決定している」
……桜田凌平と道森花織と推理対決できるかもしんねぇのか。
「よっしゃっ、桜田凌平と道森花織と対決できるかもな!」
海も同じことを考えてたようだ。
「合宿に参加するのは、1年のSクラスのメンバーと、望月探偵事務所に所属している探偵25人。望月探偵事務所は中学生だけじゃなく、大人もいるからな」
〝事務所〟だからな。
「場所はどこですか?」
「山梨県の山奥だ」
山奥??
「まぁ楽しみにしとけ!」
合同合宿か。
楽しみだな。