「翔耀……!海……!星奈……!来て!」

推理の世界から俺を現実に戻したのは夢希の声だった。

夢希は、1度螺旋階段に出たはずなのにまた戻ってきて俺らを呼ぶ。

「桃花さんの遺体消失と再出現のトリックがわかったの!」

!?

俺は考えることを中断して夢希の案内のもと螺旋階段に出る。

夢希が案内してくれたのは、レトロの部屋の少し下にある部屋。

レトロな部屋の位置をアナログ時計の12の場所とするなら、その部屋は3の位置に当たる。

その部屋に入ると……。

「なっ……」

そんなこと……。

だから置時計も消えてたのか……。

「あとは忍さんの方のトリックだよね……」

「いや。そっちは解けてる。これでこの事件の全貌はわかった。早く教室に戻って先生たちに話そう!」